秋報告 第三弾。
芸術に触れる秋と言う事で佐賀県立美術館で開催されている
「白馬、翔びたつー黒田清輝と岡田三郎助」展を見てきました。
黒田清輝は、鹿児島県生まれ、岡田三郎助は佐賀市八幡小路生まれ、
どちらも九州を代表する画家です。
特に岡田三郎助は佐賀市内の生まれと言う事で県立美術館には
「OKADA-ROOM」という常設展示室があります。
私が好きな岡田の絵は「矢調べ」という作品です。佐賀県重要文化財にもなっていて
常設展示場でも見れますので、ぜひお出かけください。
黒田清輝も岡田三郎助も明治期にすでに海外に目を向け、いずれもフランスに留学し、
黒田はフランスから帰国後閉鎖的な日本の美術界に不満を持ち洋画グループ「白馬会」を設立。
その設立に岡田も参加しています。
今と違い、まだまだ海外が遠い時代。新しい文化の波に目を向け、活動した郷土の先人に
改めて深く感銘しました。
博物館の東側には、岡田三郎助のアトリエが東京から移設され見学できます。
アトリエに隣接する建物は、岡田が主宰した「女子洋画研究所」が再現されています。
男尊女卑が強い時代にいち早く女性美術教育にも熱心に取り組み、
岡田三郎助の先駆的な取り組みがうかがえます。
生徒には、いわさきちひろや三岸節子という私も知っている名前がありました。
佐賀人の文化度の高さに触れた秋の一日でした。
「白馬、翔びたつー黒田清輝と岡田三郎助」展は
佐賀県立美術館にて10月17日(日)まで開催中です。

文化の香りは感じない服装で見てきました(笑)
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