年齢を重ねるとだんだん感性が鈍くなっていると感じています。
大学生の頃は年間50本以上の映画を見ていたのに最近は年に1・2本という頻度。
近くにTUTAYAがあったときは、それでもまだ、DVDになったものを観ていましたが、
近くのTUTAYAがなくなってからは、それも減ってほぼ、映画を見ることが無くなっています。
今では、いろいろなネットの有料サイトがあってそれを活用すればいいように思いますが、
やはりむかしの人間はあの限られた空間の中で集中して鑑賞する映画館の雰囲気がイイのです。
というわけで、新年早々気になっていた映画を観に行ってきました。

「PERFECT DAYS」
主演の役所広司がカンヌ国際映画祭 最優秀男優賞を受賞したことでも話題になりました。
映画の内容は、平山という主人公の平凡な一日を淡々と描いて,
そして時折起こる小さな出来事に翻弄されながらも、一日一日に喜びを感じて生きる。
そんな大切さみたいなものを丁寧に描いています。監督はヴィム・ヴェンダース
東京・渋谷区のトイレ改修計画「THE TOKYO TOILETプロジェクト」の一環
として制作されました。
(木漏れ日)がこの映画のモチーフになっていて、最後でその意味がつながるという僕にとって
心地よい映画でした。
この映画を観て思い出したのがサン テグジュペリ「星の王子さま」の一節
「本当に大切なものは目には見えない。」
この言葉を思い出しました。
気が付けば、最近見た映画の主役は全て 役所広司
2021年「すばらしき世界」 2022年「峠 最後のサムライ」
この映画もラスト 役所広司の演技に釘付けになります。
あと音楽もなかなかいい選曲です。
ラストシーンに流れるニーナ・シモンの「Feeling Good」が特に印象的でした。
派手ではありませんが、しみじみとココロにやさしい気持ちが広がる映画でした。
今年は、映画館で映画をいっぱい見て感性をたかめていきます。
